マウスピース型矯正装置について
2022年2月11日
★マウスピース型矯正装置について
当院で採用しているマウスピース型矯正装置ですが、インビザライン社のインビザラインを採用しています。
マウスピース型矯正装置では、一番歴史が古く世界100か国以上での使用されているものです。
★インビザラインの適応症について
インビザラインはとても優れているマウスピース型矯正装置になります。基本的には1日21時間以上の使用により従来のワイヤーの代わりに歯を動かしていきます
重度の叢生だけではなく、奥歯を後方へ移動させたりすることも可能です。ほとんどの症例に対して適応症となっておりますがほとんど叢生(凸凹)がない上顎前突(出っ歯)で前歯を後方へ引っ込めるような場合は適応外となります。一度矯正歯科専門医療機関にてご相談ください
★インビザラインでとワイヤー矯正の違い
インビザライン治療では患者さんご自身でマウスピースを1日21時間以上使用することが推奨されています。ワイヤーの場合は固定式となりますのでオートマティックに24時間はに力をかけ続けられます
一番の違いは使用時間になります。歯は比較的弱い力で動きますが一定の時間はに力を加えなければ動いていけません。このことからご自身で管理をしないと計画通りに治療が進まないことになります。
今週は使えなかったとか、試験期間中でマウスピースを入れられなかったとなると治療が継続できなくなるためご自身の歯と同じような感覚になることが大切になります
基本的には、歯の動く過程はワイヤー矯正でもインビザラインでの矯正でも一緒ですのであくまでもずっと固定されているワイヤー矯正の代わりだということを認識していただく必要があります
★インビザライン矯正のメリット
インビザラインでの矯正治療の最大のメリットは、審美性に優れていることですが、次に優れている点はプラークコントロール(歯ぶらしのしやすさ)であると思います。歯周病、むし歯は砂糖による細菌感染ですが、歯ブラシの磨き残し(プラーク)にある多量の細菌と砂糖によって歯を溶かしたり、歯周病を憎悪させていきますのでインビザライン治療は今まで通りの歯ブラシ、その他の補助的な清掃器具(歯間ブラシやフロスなど)の使用も治療前と同様に行うことが可能です
また、治療回数も軽減できることがありワイヤー矯正だと月一回程度の来院が必要です。しかしながらインビザライン矯正であるとその限りではない場合もございますので、転勤や留学などにも対応できることがあります
★インビザラインのデメリット
患者さんにとってインビザライン治療においてワイヤー矯正と比較した場合にデメリットはほとんど感じられないと思いますが、ドクター側からすると歯の動き方が人によって異なるために計画通りに歯が動いているかの確認が大切になりますが見た目では判断できないことがあります
人によって歯の動くスピードが異なるということは、小学生・中学生と40歳の男性ではやはり小学生・中学生の方がはるかに歯の動きは良いということです。
同じような治療計画でも歯の動くスピードが異なるためにその動きをかなり精密に見ていく必要性があります
現在では口腔内スキャナーによって実際の歯の動きと治療計画上の歯の動きを比較することも可能になっておりますので正確な歯の動きをチェックすることが可能です。
篠原 2022/2/11