当院のMFTについて
MFT(口腔筋機能療法)1回3,300円
現在、久米川Cosmos矯正歯科では、MFT(口腔筋機能療法:Oral Myofunctional Therapy)を専門としているセラピストによる舌や、口腔周囲筋のトレーニングを行っております。
歯列や顎骨の発育は遺伝的なものと非遺伝的なものとにわけられ影響を及ぼします。非遺伝的な要因としては、食生活、授乳状況などによるものが多いと考えられます。いわゆる軟食といわれる食事を多くとれば噛む筋肉や舌、口腔周囲筋は発達せずに顎の成長も促進されません。

なぜMFTが必要?
遺伝的なものと同時に、非遺伝的な生活習慣によって獲得された、舌や口腔周囲筋の発達は歯並びにも影響を及ぼし、開咬(図2)や上顎前突(図3)を引き起こします。
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図2 開咬(舌が下に落ちてしまい、前に出す癖がついている)
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図3 上顎前突(口唇の筋力が弱く前歯が外側へ傾斜

現在の日本人の食生活を顧みますとどうしても、柔らかいものが主体となり筋肉の発達障害を原因として顎の成長が弱まり、不正咬合を引き起こしていると思われます。
しかしながら、MFTを行うことにより、歯並びや顎の発達に関係する筋肉を鍛え、上顎前突や開咬といった歯並びを少しでも改善できるように意義のあるものにしたいと考えています。
MFTのトレーニング内容
MFTには、お一人お一人に合わせた様々なトレーニング方法があります。
舌が挙上できない方、前方へまたは側方へあふれ出てしまう方、口唇の筋力が弱い方、噛む力が弱い方などです。その方に合わせたトレーニング方法をセラピストが選択しトレーニングをしていきます。
●ボタンプル
上顎前突(出っ歯)の原因にもなる、口唇の筋肉を強化するトレーニングです。
使用するもの
・少し大きめのボタン ・太めの糸
トレーニング方法
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STEP1
まず、口唇と前歯の間にボタンを挟み、ボタンが口から出てこない程度の力をかけて引っ張ります。
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STEP2
最初は5秒間を3セットやってみます。
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STEP3
慣れてきたら前方だけではなく、斜め上、斜め下など方向を変えてみましょう。
●イー・ウー
表情筋のトレーニングです。口角が下がる、笑顔が作れない方などに有効です。ボタンプルと並行して行うとよいでしょう。
トレーニング方法
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STEP1
図にあるように「イー」と発音しながら(無音でもよい)口を思いっきり横に広げます。
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STEP2
次に「ウー」と発音して(無音でもよい)口をつぼめます。