当院における
検査・診査内容について
About checkup
矯正歯科治療を始めるにあたり、術前検査が必要になってきます。
術前検査の主な内容としては下記のとおりです。
- CT撮影
- 歯型採得
- 口腔内写真
- お顔の写真
- 舌小帯、舌全体の写真
- 成人の方はセットアップ予測模型の作成
- 染め出し(プラークスコアの計測)、歯周基本検査(成人)
はじめに
初診時検査にはいろいろな項目があります。顎の位置や歯の大きさだけではなく当院では気道や鼻腔、舌位なども診査し診断するようにしています。口腔筋機能療法(MFT)も含めると舌の位置、発音時や嚥下時の舌位や動きも診査するようにしています。口唇や口腔周囲筋、その内側にある舌の動きや位置によって歯並びは変わってきてしまいます。矯正治療後の咬合の安定を考えても、これらの筋肉の発達や舌の動かし方・位置は非常に大切なのです。
当院では患者様ごとのオーダーメイド治療です。治療後の咬合の安定を目指して長期間の良好な機能的にも優れるかみ合わせを目指しており、そのために治療前の検査が必要です。
※検査は苦痛や痛みを伴うものではありません。
CT撮影の必要性
CT画像によりいろいろなことがわかります。
気道や扁桃肥大なども(図1)診査して呼吸の問題もあるかをみて診療に生かすようにしていきます。
場合によっては副鼻腔に問題が見つかることもあります(図2)。
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図1
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図2
気道のボリューム(体積)を計算(図3)していびきなどの症状の診査も可能です。
耳鼻咽喉部位に問題がある場合は矯正治療前に連携の専門医(多摩総合小児医療センター・多摩北部医療センター)などに紹介させていただいております。
また、舌の位置もわかりきちんと舌が挙上しているかも診査します。歯を動かすにあたり動かす位置に骨があるかや、その骨自体に何か問題がないか歯根の問題もないかを見ることもできます(図4)。
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図3
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図4
またCTから歯の傾斜角度や骨の大きさ顎の大きさを診査し数値化したり(ポリゴン表・図5)、平均値と比較できるプロフィログラム(図6)というものも作成することができます。
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図5
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図6
正面からの精査も重要で骨格的に左右的なずれがないか、前歯の中心が骨格とのずれがないかも重要な審査項目になります(図7)。
当院ではすべての資料をプリントアウトし診断時にお渡ししており、アプリにも送信し携帯電話でいつでも術前資料を確認していただくことが可能になっています。

セットアップ予測模型について
最近では口腔内スキャナーを使用して、3D画像にて歯の動きを見ることが可能になっています。
当院でも歯科用3Dスキャナーというスキャナーを利用し大まかな歯の動きを患者様にお見せしています(図8)。
個々の歯の動きをミリ単位で把握することは困難で、当院では昔ながらの石こう模型を分割し歯の排列を行っています。それがSET UP模型と呼ばれる予測模型となります。

当院では院長が自分自身で排列を行い、患者さんごとの治療計画を考えています(図9)。
この作業により担当医は患者さんごとの歯列の特徴を把握しながら理想的な位置に歯を並べるシミュレーションを行うことになります。
この予測模型はなくてはならない重要なもので、診断時には患者様にも確認していただく模型となります。

歯科矯正用アンカースクリューについて 【自由診療】
COSMOS矯正歯科では治療がスムーズに行くために、インプラント矯正(アンカースクリューを用いた矯正歯科治療)を行っています。
インプラントと聞くと歯を失った後に使用するものでは?と思う方もいるかもしれません。
矯正治療で使用するアンカーインプラントというものは様々な用途で使用するもので、麻酔下で行いますから痛みはほとんどなく、金属アレルギーのある方もアレルギー反応を起こすリスクはほぼありません。矯正治療後に除去しますが、骨の中に埋入するため骨に穴が開きますが2か月ほどで、骨の治癒がおこり歯ぐきは2~3日で完治いたします。
※日本での薬事承認を得られている歯科矯正用アンカースクリューを使用しています。

★大臼歯の後方移動★

★犬歯の後方移動★

★大臼歯の圧下★