当院の矯正治療方針について
2025年7月2日
患者様各位
いつもご覧いただきありがとうございます。
久米川Cosmos矯正歯科の矯正治療の治療方針についてです。当院は歯並びをきれいに整えることはもちろんその機能的な問題の改善、またその歯並びになっている原因も患者さんに理解していただきながら診療を行うようにしています。
1)不正咬合の原因を治す治療
不正咬合と言われるものには、凸凹や出っ歯、受け口、開咬(噛んでいない)などに分類されます。歯の大きさなどは遺伝的(親から受け継ぐもの)なものが大きいのですが、歯が大きくても顎の大きさが大きければ歯はきれいに並びます。
しかしながら、歯がきれいに並ばないのは顎の成長が上手く行き届いていないことが原因です。では、顎の成長はいつまでなのかというっ事になるのですが上顎ならば10歳くらいまで(ピークは3~4歳)、下顎は18歳ごろまで成長しますがピークは12~15歳になります。
2)食事の問題と歯並びについて
顎が成長するためには大きく分けて2つあると考えられます
1)鼻呼吸ができていること
2)離乳後からの食事の問題
鼻呼吸ができていることは、子供の歯並びにとって非常に大切になります。呼吸と歯並びの何が関係しているのかと思われると思いますが、歯は内側に舌があり外側に口唇があるのでそのバランスが取れたところに排列します。
慢性的な鼻炎があったり、花粉症などの症状が強い場合、舌が低位に落ち(本来は上方へ挙がっている)、口呼吸になるのでアレルギーなどの鼻炎は非常に大切です。
研究でも口呼吸の子どもはアトピー性皮膚炎が増悪したりとか、ラットの研究でも鼻をふさいだものは下顎骨の成長が止まることが示唆されています。つまり、口呼吸のお子さんは出っ歯や開咬になりやすことが分かっています。
授乳後の離乳食もとても大切で、お子さんが鼻炎などのアレルギーにかからないような離乳食を食べさせることが大切です。
3)不正咬合は最近の話(江戸時代以降)
食事がアレルギーや、口呼吸により歯並びにも影響するとお話ししましたが、その不正咬合は意外と最近の疾患として考えられています。東京の上野にあります国立科学博物館などには古代からの人骨が多数出展されていますが、その方たちを見てみると不正咬合は見られず、虫歯や不正咬合の歯もほとんど認められません。驚くことに歯並びの悪い子供たちは長い人類の歴史の中においてつい最近の疾患なのです。
4)昔の方とDNAは一緒
古代人と我々ではちがうDNA を持っているのでは?と考えられる方もいらっしゃると思いますが専門家によるとDNAは変わりはないようです。では不正咬合がなかった時代と現代では何が違うのかを考えますと、生活環境と同時に食生活の質が大きく違うので大切な子供たちが食べるものからお話しさせていただくことが、多いです。
5)何を食べさせたらいいのか
離乳食から大切な栄養素を摂り、アレルギー体質にならないような子供に育てるためには、日々の食事・栄養を学ぶことが一番だと思います。アレルギーによる鼻炎は歯並びに影響することはお話ししましたが、子供フードのような柔らかいもの、食べやすいものが主体になってしまうとなかなか、舌や噛む筋肉が育ちません。噛む筋肉は咬筋・側頭筋などで顎に付着していますので咬むことは顎の筋肉を発達させて顎の成長も含めて非常に大切になります。特に上顎は5歳くらいまでが成長のピークになるので離乳食から、きちんと咬むことの大切さを覚えてもらう大切な時期なんだと思います。子供フードに頼らずに親御さんが食べているものをゆでたりして柔らかくしながら咀嚼を覚えさせていく事が必要です。
もし詳しく聞きたい場合には、クリニック迄お問い合わせください
院長 篠原亨太郎




